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【WEB 入門講座】HTML文書の構造と基本的なタグ

[WEB 入門講座]HTML文書の構造と基本的なタグ

本講座では、HTML文書の構造を学習する。 HTML文書はある構造をもっているので、 まずはその構造を学習する。 その後に、基礎的なタグを学習する。

HTMLの基本的な構造

HTML文書の基本的な構造を学習する。 ここで学習する内容は「最低限の構造」である。

001<!DOCTYPE html>
002<html lang="ja">
003  <head>
004    <meta charset="UTF-8">
005    <title>IORI</title>
006  </head>
007  <body>
008    
009    <!-- コメント -->
010    <p>
011      文章を記述する。
012    </p>
013    
014  </body>
015</html>

「学習用のHTML文書」として、最低限のタグを記述した。 1つずつ解説する。

001<!DOCTYPE html>

1行目で文書の宣言をする。 「HTML5のルールに従って記述した文書である」という事を宣言している。 Webブラウザがこのファイルを実行する時、 「このファイルはHTML5のルールに従って記述されているのだな。 では、そのルールに従って画面に表示しよう」と判断する。

002<html lang="ja">

lang属性に値「ja」を設定したhtmlタグである。 htmlタグはHTML文書のルートタグである。 つまり、HTML文書の親要素であり、 HTML文書に記述するタグは、全てhtmlタグの子要素である。

このHTML文書の構造は次のようになっている。

htmlタグ
  ┃
  ┣ headタグ
  ┃
  ┗ bodyタグ

htmlタグの下に、headタグとbodyタグが存在する。 htmlタグが親要素で、headタグとbodyタグが子要素である。

003  <head>

headタグである。headタグを解説する前にbodyタグを解説する。

007  <body>
008    
009    <!-- コメント -->
010    <p>
011      文章を記述する。
012    </p>
013    
014  </body>

bodyタグは7行目から14行目までである。 画面に表示するものを、 bodyタグの中に記述する。 Webブラウザに表示するものをbodyタグに記述する。 逆に言うと、画面に表示しないものは、 headタグの中に記述する。 headタグへ戻る。

003  <head>
004    <meta charset="UTF-8">
005    <title>IORI</title>
006  </head>

headタグは「metaタグ」と「titleタグ」の2つの子要素を持つ。 4行目がmetaタグである。 metaタグの利用方法は定型文として決まっているので、 サイトを製作している時に必要になったら、その都度ネットで調べて記述する。

今回、「charset="UTF-8"」とある。 これは文字コードを指定する記述である。 「この文書の文字コードは、UTF-8です」と宣言している。 当講座の最初で解説したとおり、みなさまのHTML文書は UTF-8で保存しているので、 「charset="UTF-8"」と記述する。

5行目はtitleタグである。Webブラウザのタイトルバーに記述する文字列を、 titleタグに記述する。 以上がheadタグの解説である。 先ほど言及したとおり、画面に表示しないものをheadタグに記述する。 文字コードを指定するmetaタグも、 Webブラウザのタイトルバーに文字列を記述するtitleタグも、 画面上には表示しない。 ここで言う「画面」とは、「サイトの内容(本文)」を意味する。 タイトルバーはタイトルバーなので、本講座では、画面に含めない。

007  <body>
008    
009    <!-- コメント -->
010    <p>
011      文章を記述する。
012    </p>
013    
014  </body>

bodyタグを解説する。 bodyタグに記述した内容が、画面上に表示する。 サンプルのbodyタグは、「pタグ」を子要素に持つ。 pタグは文章を記述する時に利用する。 9行目は、コメントである。

コメントとは HTML文書内にコメントを残したい場合、 コメント機能を利用する。

コメントを残す方法 「<!-- 」 と 「 -->」で囲まれた部分がコメントになる。

HTML文書を記述していると、 「この部分は何をしているのか?」という事を 備忘のために記述したい場面がでてくる。 特に複雑なHTML文書を作成していると、 タグの開始位置や終了位置、どのような内容を記述しているのかといった事を、 HTML文書内にコメントとして残したい。 ただ単純にコメントを記述すると、画面上に表示してしまう。 そこで、コメント機能を利用する。 「<!-- 」 と 「 -->」で文字を囲むと、その部分はコメントになる。 コメントになった文字は、画面上に表示しない。

HTML文書の構造の解説は以上である。

HTML文書の構造 <html>
 ┃
 ┣ <head>:画面に表示しない内容
 ┃   ┃
 ┃   ┣子要素・・・
 ┃   ┗子要素・・・
 ┃
 ┗ <body>:画面に表示する内容
     ┃
     ┣子要素・・・
     ┗子要素・・・

最上位の要素がhtmlタグで、その下に「headタグ」と「bodyタグ」が存在する。 headタグには画面に表示しないものを記述する。 具体的には「HTML文書の文字コード」や 「HTML文書の紹介文」や「タイトルバーに記述する文字」等がある。 bodyタグには、画面に表示するものを記述する。

pタグの解説

001<!DOCTYPE html>
002<html lang="ja">
003  <head>
004    <meta charset="UTF-8">
005    <title>IORI</title>
006  </head>
007  <body>
008    
009    <p>
010      文章を記述する。
011      文章を記述する。
012    </p>
013    
014    <p>
015      文章を記述した。
016      文章を記述した。
017    </p>
018    
019  </body>
020</html>

文章を記述する。文章を記述する。

文章を記述した。文章を記述した。

Webブラウザでファイルを開くと、このように表示する。 ファイルで記述した内容と、Webブラウザに表示する内容は、 若干異なる。

009    <p>
010      文章を記述する。
011      文章を記述する。
012    </p>
013    
014    <p>
015      文章を記述した。
016      文章を記述した。
017    </p>

bodyタグを取り出した。pタグが2つ存在し、それぞれ文章が記述されている。

pタグ 文章を記述するためのタグ。 段落ごとにpタグを作成する。

文章を記述する時、pタグを利用する。 ただし、1つのpタグに全ての文章を記述するわけではない。 基本的に段落ごとにpタグを作成する。 例えば、お手元の小説などを開いてほしい。 小説には段落が存在する。 その段落ごとにpタグを作成する。 段落が2つあれば、2つpタグを作って、それぞれの段落の文章を pタグに記述する。

009    <p>
010      文章を記述する。
011      文章を記述する。
012    </p>
013    
014    <p>
015      文章を記述した。
016      文章を記述した。
017    </p>

もう少し細かく見る。 bodyタグに2つのpタグがある。 つまり、2つの段落を作成したという事である。 1つ目の段落に注目する。 10行目と11行目に文字列「文章を記述する」とある。 2つの文字は改行されている。

文章を記述する。文章を記述する。

文章を記述した。文章を記述した。

画面を見ると、2つの文字列「文章を記述する。」が、続けて記述されている。 改行は無い。

改行 pタグ内に記述した文章は、基本的に横方向へ記述される。 改行する場合は、改行タグを利用するか、 pタグを新たに記述して、段落を分ける。

pタグに記述した文章を改行しても、画面には改行が反映されない。 もし改行する場合は、改行タグを利用するか、 別のpタグを作成する(段落を分ける)。

009    <p>
010      文章を記述する。
011      文章を記述する。
012    </p>
013    
014    <p>
015      文章を記述した。
016      文章を記述した。
017    </p>

9行目のpタグと、14行目のpタグが存在する。 この2つのタグは、縦方向に並ぶ。 つまり、pタグを新しく作成して文章を記述すると、 上のpタグに対して改行する。

009    <p style="background:#aaf">
010      文章を記述する。
011      文章を記述する。
012    </p>
013    
014    <p style="background:#afa">
015      文章を記述した。
016      文章を記述した。
017    </p>

文章を記述する。文章を記述する。

文章を記述した。文章を記述した。

pタグに背景色をつけた。背景色のつけかたは後述する。 今は、気にしなくてもよい。1つ目のpタグは紫色の背景色の部分である。 1つ目のpタグは緑色の背景色の部分である。 pタグを複数記述すると、このように縦方向に並ぶ。 このようにpタグを縦に並べると、自動的に改行する。

リストタグ(olタグ、ulタグ、liタグ)の解説

001<!DOCTYPE html>
002<html lang="ja">
003  <head>
004    <meta charset="UTF-8">
005    <title>IORI</title>
006  </head>
007  <body>
008    <p>
009      学習内容
010    </p>
011    <ol>
012      <li>HTML</li>
013      <li>CSS</li>
014      <li>JavaScript</li>
015    </ol>
016  </body>
017</html>

Webブラウザでファイルを表示すると、つぎのように画面に表示する。

学習内容

  1. HTML
  2. CSS
  3. JavaScript

リストタグ 文字列をリスト形式で表示する場合に利用する。

リストタグはpタグと同様、頻繁に利用するタグである。

リストタグの構造 <ol>(リスト全体を囲む)
  ┃
  ┣<li>(文字を記入)
  ┣<li>(文字を記入)
  ┗<li>(文字を記入)

008    <p>
009      学習内容
010    </p>
011    <ol>
012      <li>HTML</li>
013      <li>CSS</li>
014      <li>JavaScript</li>
015    </ol>

bodyタグの中を取り出した。8行目でpタグを利用して、 文字列「学習内容」を表示する。 11行目でolタグを利用する。 olタグはリストタグの一種である。 リストタグは、文字列を箇条書きに表示する時に利用する。

今、文字列「HTML」「CSS」「JavaScript」を箇条書きで、 Webブラウザの画面に表示する。 その場合、12行目から14行目までのように、 箇条書きにする文字列をliタグで囲む。

012      <li>HTML</li>
013      <li>CSS</li>
014      <li>JavaScript</li>

箇条書きで表示する文字列を、liタグで囲う。 さらに全体を、olタグで囲う。

011<ol>
012  <li>HTML</li>
013  <li>CSS</li>
014  <li>JavaScript</li>
015</ol>

通常、このようにolタグで囲む。 解説は以上である。

liタグをulタグで囲むと、異なる表示になる。

001<!DOCTYPE html>
002<html lang="ja">
003  <head>
004    <meta charset="UTF-8">
005    <title>IORI</title>
006  </head>
007  <body>
008    <p>
009      学習内容
010    </p>
011    <ul>
012      <li>HTML</li>
013      <li>CSS</li>
014      <li>JavaScript</li>
015    </ul>
016  </body>
017</html>

学習内容

箇条書きにする文字列をliタグで囲い、 さらにそのliタグをulタグで囲むと、 箇条書きにした文字列の前に、「●」が表示する。

解説は以上である。

tableタグ、trタグ、tdタグ

表形式で文字を表示する場合、 tableタグを利用する。

001<!DOCTYPE html><html lang="ja">
002<head><meta charset="UTF-8">
003<title>IORI</title></head>
004<body>
005
006  <table border=1>
007    <tr>
008      <td>HTML</td>
009      <td>基礎を学習</td>
010    </tr>
011    <tr>
012      <td>CSS</td>
013      <td>基礎を学習</td>
014    </tr>
015  </table>
016  
017</body>
018</html>
HTML 基礎を学習
CSS 基礎を学習

tableタグの構造 <table>(表全体)
  ┃
  ┣<tr>(1列分)
  ┃  ┃
  ┃  ┣<td>(文字を記入)
  ┃  ┣<td>(文字を記入)
  ┃  ┗<td>(文字を記入)
  ┃
  ┗<tr>(1列分)
     ┃
     ┣<td>(文字を記入)
     ┣<td>(文字を記入)
     ┗<td>(文字を記入)

trタグとtdタグ trタグは、1行分を意味する。tdタグはセルを意味する。

表を作成する場合、tableタグを記述する。 表の1行分を作成する場合、trタグを記述する。

  <table border=1>
    <tr>
    </tr>
  </table>

文字を記述する場合、tdタグを利用する。

  <table border=1>
    <tr>
        <td>HTML</td>
    </tr>
  </table>

HTML

さらに横方向へ文字を記述する場合、tdタグを追加する。

  <table border=1>
    <tr>
        <td>HTML</td>
        <td>基礎を学習</td>
    </tr>
  </table>

HTML 基礎を学習

tdタグは表のセルを意味する。 さらに横方向へセルを追加する場合は、tdを追加する。

  <table border=1>
    <tr>
        <td>HTML</td>
        <td>基礎を学習</td>
        <td>がんばろう</td>
    </tr>
  </table>

HTML 基礎を学習 がんばろう

trタグを追加して、列を追加する。

  <table border=1>
    <tr>
        <td>HTML</td>
        <td>基礎を学習</td>
        <td>がんばろう</td>
    </tr>
    <tr>
        <td>CSS</td>
        <td>基礎を学習</td>
        <td>走るIORI</td>
    </tr>
  </table>

HTML 基礎を学習 がんばろう
CSS 基礎を学習 走るIORI

trタグを追加して、tdタグを記述すると、このように2列目が表示する。

解説は以上である。

まとめ

HTML文書の構造 <html>
 ┃
 ┣ <head>:画面に表示しない内容
 ┃   ┃
 ┃   ┣子要素・・・
 ┃   ┗子要素・・・
 ┃
 ┗ <body>:画面に表示する内容
     ┃
     ┣子要素・・・
     ┗子要素・・・

コメントを残す方法 「<!-- 」 と 「 -->」で囲まれた部分がコメントになる。

pタグ 文章を記述するためのタグ。 段落ごとにpタグを作成する。

改行 pタグ内に記述した文章は、基本的に横方向へ記述される。 改行する場合は、改行タグを利用するか、 pタグを新たに記述して、段落を分ける。

リストタグ 文字列をリスト形式で表示する場合に利用する。

tableタグの構造 <ol>(リスト全体を囲む)
  ┃
  ┣<li>(文字を記入)
  ┣<li>(文字を記入)
  ┗<li>(文字を記入)

tableタグの構造 <table>(表全体)
  ┃
  ┣<tr>(1列分)
  ┃  ┃
  ┃  ┣<td>(文字を記入)
  ┃  ┣<td>(文字を記入)
  ┃  ┗<td>(文字を記入)
  ┃
  ┗<tr>(1列分)
     ┃
     ┣<td>(文字を記入)
     ┣<td>(文字を記入)
     ┗<td>(文字を記入)